想いと願いを夜空へ。そして、未来へ。

想いと願いを夜空へ。そして、未来へ。

長良川鵜飼屋花火大会は、二年連続開催されました。
東京オリンピックが行われる年に開催することを掲げてきた私たちの花火大会は、思いがけず二度目を迎えることとなりました。

戦争翌年1946年の夏、全国に先駆け戦後初めて再開されたといわれる岐阜・長良川での花火大会。焼夷弾による痛ましい記憶を残す岐阜のまちの人びとにとって、それは鎮魂の花火であり、未来を生きる勇気を与えた希望の花火だったことでしょう。休戦を伝え平和を謳うオリンピックと同様に、この長良川での花火大会が存続すべき意義をもつことは、決して偶然ではないと思います。

全世界で猛威をふるう前例のない新型ウイルスに翻弄された私たちにとって、この禍【わざわ】いの終焉を願うこと、安心できる未来を切望する想いは、同じです。予期せずしてコロナ禍での開催となった長良川鵜飼屋花火大会は、大々的な告知をうたず、県内を中心としたごく限られた人々にだけ日にちを公開することで、周辺警備や感染症対策を中心とした安全面での課題をクリアしました。2021年も、開催日を一般公開しない、シークレット花火大会 となります。

昨年第一回開催後のテレビ放映や寄付協賛者によるクチコミなどで認知度が高まり、今年はより多方面からたくさんの協力のお申し出をいただきました。件数は一千件を超え、それは、急きょ、今夏の感染症リスクへの対応から、心ならずも、前倒しで締め切りとさせていただくほどでした。「みんなの花火大会」と銘打った長良川鵜飼屋花火大会は、名実ともに、寄付協賛者ボランティア協力いただいた皆様のおかげで成り立っています。

ただ、ごく限られた方々にしかお知らせを届けることができなかったことには、歯痒さもあります。
本当はこの花火大会を、沢山の人に届けたかった。
しかし、その自分達の思い以上に伝えたかった大事なことは、いつの時代にあっても変わらない、命の尊さ。
ひとつひとつの命は、小さな灯を守るように大切に繋がれてきたということ。
長い歴史の中にあって、ごく一瞬の煌めきにしか過ぎないとしても、時を超え、観る人の心に宿り、勇気や希望を与えてきたのは、そんな灯だったのではないでしょうか。

小さな光の集合体で夜空を照らす、大玉の花火。

わたしたちの記憶に刻まれている、その景色も、今という「未来」へ向けられた「希望」だったはずです。
長良川花火の灯を、わたしたちの世代で絶やしたくありません。
その願いを、さらなる未来へ届けたい。

そんな地域の人々の繋がりと心意気が、岐阜には、まだ残されています。
これは、この地に住む私たちの誇りです。

すべては「長良川花火の灯を次の世代へ繋ぐため」。

そのためには、“今大会こそ、なんとしても成功させなければいけない”
その強い思いで、ここまできました。
長良川鵜飼屋花火大会は、コロナ禍という世界的にも困難を強いられた年を、越えていくための新たな幕開けの序章に過ぎません。

1970年 長良小学校 6A-1のみなさんの作品(担任安田先生)

今年のメインイメージに採用した長良川鵜飼と花火の絵は、1970年当時の長良小学生によって描かれたものです。大阪万博にも飾られたというこの絵の花火は、奇しくも長良川鵜飼屋花火大会と同じ位置から打ち上げられています。

約半世紀の時を超え、2021年も同じ場所に鵜飼屋の花火が返り咲きます。

また、今年は他にも、長良中学校在校生より缶バッチデザインを「寄付」いただくなど、世代を超える地元からの応援も、多くいただきました。

花火大会を開催したことのない一市民であった私たちが、これだけの規模の花火大会開催へ漕ぎ着けたのは、二年間ともに困難を乗り越えてくれた方々のおかげです。

長良川鵜飼と連動する花火の実現に指導鞭撻と心強いお力添えを頂いた杉山雅彦鵜匠代表と長良川鵜飼鵜匠組合の皆様に忠心の御礼を申し上げますとともに、地元開催に応援いただいた鵜飼屋界隈の皆様・事務局拠点提供に協力いただいた「&n(アンドン)」テナントの皆様・シークレット開催の報道に協力いただいたプレスの皆様・その他応援グッズ提供にご協力いただいた地元長良小長良中卒業在校の皆さん・昨年今年と寄付協賛やボランティアを申し出てくださった「あげる会サポーターズ」の皆さん・記念すべき第一回大会から名もなき実行委員会に温かな手を差し伸べ応援し励まし支えてくださった地元の全ての皆様に、この場を借りて、改めて多大なる感謝を申し上げます。

また、無謀にも思えたこの花火大会を実現するにあたって、二年連続打ち上げを担当いただくなど全面協力を引き受けてくださった株式会社村瀬煙火の皆様へ、心より御礼を申し上げます。

かつて休戦を伝える平和の使者がもたらした聖火のごとく、昭和から平成そして令和を繋いできた、岐阜・長良川での花火大会の灯が、この先も未来永劫、続いていくことを私たちは願ってやみません。

第二回 長良川鵜飼屋花火大会 
実行委員長 宮部 賢二

花火大会プログラム

想いと願いを夜空へ。
そして、未来へ。

<スタート>

『あらたな挑戦の始まり』白色スターマイン
『一人ひとりの力』白から色づきへ

<中盤>

『勝利の鼓動』五輪とメダル
『停戦と平和への祈り』エッセンシャルワーカーの方々への感謝

<フィナーレ>

『長良川花火大会永遠なれ!』長良川花火の新たな幕開け